【転職看護師】20代でアルバイト生活?!元看護師のリアルな歩み

日常

病棟看護師として数年働き、ある程度仕事に慣れてくると、夜勤中にふと思うことがありました。

「私、いつまでこの仕事を続けられるだろうか…。20代でこんなに身体的にきついのに、この先30代、40代になっても元気に続けられるだろうか…。」

病棟看護師の仕事は過酷で辞めたいけど、経験の浅さや病院以外の仕事を知らないという不安もあり、なかなか踏み切れないものですよね。

そこで今回は、転職を繰り返した元看護師の私が、実際に歩んできた看護師ライフをご紹介します。働き方を見直したいと考えている現役看護師さんや、これから看護師を目指す方はぜひ最後までご覧ください。

私は転職を繰り返し、最終的に医療行為のない職場で働くことになりましたが、結果大満足しています。医療行為に携わることだけが看護師の仕事ではありません。元看護師の、看護学生から今日までの歩みをお話していきます。

看護師を志したきっかけ

私は高校生で看護師になることを決意していたので、進路選択の時期は看護専門学校一択で考えていました。そもそもなぜ看護師を志したかというと、親や先生に喜んでもらえるからというのが一番の理由です。当時やっていた医療ドラマに影響を受け、昔から漠然と医療従事者になりたいな~とは思っていたのですが、実際の理由は他人の顔色を伺っただけのものでした。

看護学校の受験

私は高校2年生の時に既に志望校まで決めていました。なぜかというと、指定校推薦を狙っていたからです。勉強することが嫌いな私は、高校も指定校推薦で入学しており、なるべく推薦で楽に入学したかったのです(笑)「高校2年生で行きたい学校を既に決めていた。」という姿勢が、どうやら教員から評価されたようで、高校3年生の時に指定校推薦の枠を勝ち取ることができました。そして、無事合格することができました。

選んだ学校は都内にある学校で寮生活になります。両親は「女の子だから危ない。」と始めは反対していましたが、学費が安い学校だと知ると、難なく受け入れてくれました(笑)

看護学生時代

晴れて3年制の看護学校に入学できたのですが、入学早々心が折れそうになりました。都内のとある看護学校に入学したのですが、通学の電車が…やばい!(笑)ぎゅうぎゅうで、約40分電車に乗るのですが、学校につく頃にはクタクタです。また、初めてのひとり暮らしでホームシックにもなってしまいました。

なにより辛かったのは、看護師という仕事が自分の思っていたものと違ったからです。看護学校で学ぶ技術は「介護」や「ホテル清掃」のようなものばかりでした。1年生の時にはベッドメイキングの試験があり、それがめちゃくちゃ厳しい合格基準で…。毎日夜まで練習していました。「私こんなことするために入学したんじゃない(涙)進路間違えたかも。」といつも思っていました(笑)

2、3年生になると、本格的に病院実習が始まります。これはもう眠気との戦いです。毎日記入する「記録」と言われるレポートのようなものがあるのですが、その量がハンパない!!それに加えて、受け持ち患者さんの疾患や治療の勉強が必須になります。朝5時に起きて通学し、19時頃に帰宅し、夜中3時まで勉強する毎日が続きました。私は当時、力の抜き方がわからないタイプだったので必死でしたが、中にはアルバイトを普通にしている子も数名いました。

病棟看護師時代

なんとか国家試験に合格し、正看護師になることができました。看護師時代は最初の2年間は外科病棟へ、次の2年間は地域包括ケア病棟へと配属となりました。

地域包括ケア病棟とは、ここ十数年の間に普及してきた病棟なのですが、簡潔に言うと自宅に退院するために必要なスキルを身に着けてもらう病棟といった感じです。入院中は体力や認知機能が低下するため、入院前と同じような生活を自宅で送ることが難しくなってしまいます。自宅に帰ってから患者さんが困ってしまわないように、必要なリハビリをしたり、在宅医療に引き継いだりする病棟なのです。

しかしどんなに看護師が指導しても、患者さんに響いていなかったり、上手く在宅医療に引き継げないと、その患者さんはまた同じケガや病気の再発で入院してきてしまいます。そこで私は在宅医療に興味を持ちました。「患者さん達の退院後の様子を見てみたい!」と思い、師長さんに相談し、訪問看護の研修に参加させてもらいました。患者さんに寄り添う訪問看護師の姿をみて、病院の看護師が患者さんのためにできることは少ないと痛感し、いつしか訪問看護師になりたいと思うようになりました。そして物は試しと思い切り、訪問看護師に転職することにしました。

【転職①】訪問看護師時代

政府も2025年には在宅医療をどんどん普及させる方針です。そのため訪問看護を知っているということは、看護師として今後活躍する際に強い武器になると思います。

また、急性期病棟にいた頃は、患者さんの点滴や処置をミスなくこなせた分だけ「仕事した~!」と達成感を感じていました。しかし訪問看護は、患者さんとその家族の喜ぶことを考えて行動できるので、感謝されていることをとても実感できました。

一方で訪問看護は、まだまだ病院よりも深刻な人手不足であり、とっても忙しいのが現状でした。ある程度の看護師経験が必要なため、新卒は募集していないところがほとんどなのです。中堅~ベテラン看護師が多いのですが、子育てや親の介護をしている方がほとんどでした。

訪問看護は夜間・早朝関係なく、緊急時の呼び出しに対応する必要があります。当番制にはなっていますが、独身で若い看護師が多く対応しなければならないのが現状でした。(その代わり給料はめちゃくちゃ良いです。)

当時独身だった私は、夜中の緊急の呼び出しに対応し、朝また出勤するような生活を繰り返していました。そんな無理が積もり積もって、ある日突然体調を崩してしまいました。原因不明の高熱が1か月続いたのです。その後少しずつ元気になりましたが、完治するまでに3か月かかりました。心残りはあったのですが、さすがに私も「この職場で働き続けたらまた体調を壊すかも…。」と思い退職を決意したのでした。

【転職②】コロナ療養ホテルの単発バイト時代

退職し時間に余裕ができた私は、体と心にゆとりを持って働きたいと思い、単発のアルバイトを始めることにしました。

単発アルバイトは看護師転職サイトに登録するだけで気軽に始めることができます。私は「ナースパワー」「スーパーナース」「MCナース」の3つに登録し、求人を広く見れるようにしました。

まず初めに、コロナ療養ホテルのアルバイトを始めてみることにしました。当時はコロナ関連の仕事の募集が多く、時給が高かったのです。しかもホテル療養のバイトは、患者との接触はほぼなく、電話でのやり取りという好条件♪感染の危険がないのであればやってみようと思いました。

しかし実際に現場に行くと、完全防護服を着てめちゃくちゃ患者と接触するではないですか(笑)これは聞いていた話と違うと思い、不信感もあったので1か月で辞めてしまいました。でも嫌だと思ったらすぐに辞められるところが単発アルバイトの良い所です。

【転職③】デイサービス時代

次は以前からやってみたいと思っていたデイサービスの短期のアルバイトを始めました。内服の見守りや器具を使ったリハビリのお手伝い(いーち、にー、と数えるだけ)、入浴後の軟膏塗布をするだけのお仕事です。正直、現役バリバリの時はキャリアアップできない場所で働くことに抵抗がありました。しかし、いざデイサービスで働いてみると、心にゆとりをもって働けるので私生活も充実するのです。心身に余裕があるので、働きながら勉強しファイナンシャル・プランナーの資格を取ることができました。

【転職④】保育園時代

保育園の中には、看護師常駐を売りにしている所が多くあります。保育園で働く良さは、土日祝休みということです。この頃結婚し他県に引っ越した私は、周囲に友人がいなかったので、旦那の休みに合わせた働き方をしたいと考えていました。ちなみに子どもはどちらかというと苦手な方です(笑)それなりに勇気がいりましたが、働いてみて確実に保育や教育のスキルが身につきました。私は現在妊娠中なのですが、保育園で学んだことは今後の育児に役立つものばかりでした。

ひとつ欠点を挙げるとすると、感染症をもらいやすいことです(笑)3か月に1回は必ず発熱していました…。妊娠がわかってからは感染症に罹ることを避けるために退職しましたが、もっと働きたかったなと感じます。

おわりに

結婚・出産後も医療現場で働き続けたいと強く思う方は、医療行為のキャリアアップができる職場を選ぶべきだと思います。ですが私のように医療現場でずっと働くことはないと思う方は、余裕の持てる職場で働きつつ、自分のやりたいことに時間を割く方が賢明ではないでしょうか。

私は産後、働くタイミングが来たらデイサービスを選ぶ予定です。育児をしながら、長く働こうと思うと他に選ぶ余地はありませんでした。保育園もよかったのですが、感染症をもらってしまう頻度が多いので、子育てしながらは難しいかなと思います。皆さんも自分のライフスタイルに合わせた働き方ができるように、【転職】を前向きにとらえてみてはいかがでしょうか?

ここまでご覧いただきありがとうございます。ではまた次のブログで☆

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